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大阪市の英会話スクールPHILLIP JAMESです。海外留学を目指している方で、IELTSを受験しなくてはいけなくなったあなた。なかなかIELTSの勉強は普通の英語の勉強と違って難しいものではないですか?
今回はIELTSの勉強で、特にリーディングに関する勉強のアドバイスを「IELTSのリーディング勉強方法とおすすめ参考書」としてご紹介したいと思います。
PHILLIP JAMESはIELTS対策コースが有名な大阪の学校です。関西でIELTSスコアをアップした方は、ぜひ一度お越し下さい。
IELTSのリーディングの問題形式
IELTSリーディングの問題形式について説明していきます。
問題数
IELTSのリーディング試験は、3つの長文を読みそれぞれの文章につき13-14問の問題に解答します。
ひとつの問題につき1点、合計40点満点から得点が9つのバンドスコアへと換算されます。制限時間は60分で、この時間内に回答用紙に答えを書き込まなければなりません。
内容
アカデミックモジュールの場合、それぞれの長文は、書籍、新聞、雑誌からの抜粋のことが多く、時には学術論文から出題されることもあります。
今後大学、大学院など専門分野への進学を希望している受験者に適したアカデミックな内容となっています。
トピックは、教育、IT関係、サイエンス(環境問題など)などが取り上げられることが多くあります。
また、グラフや表・図なども含まれることもあり、英文を読んで内容を理解する総合的な読解力も求められるのが特徴です。
語数
ひとつの長文は700-900語が平均的な長さで、全体としては2700-2900語の文章を読むことになります。
IELTSのリーディングの問題形式の詳細はこちらの公式ページより確認できます。
https://www.eiken.or.jp/ielts/test/pdf/information_for_candidates_jp.pdf
IELTSリーディング対策について
時間配分
時間配分ですが、3つの長文を60分で読み質問に回答しなければいけないのでひとつの文章につき20分以下でおさえる必要があります。
トピックによって得意分野や不得意分野があり、読みやすくすいすい読める長文と内容がつかみにくく読むのに時間がかかってしまう長文があることもあると思いますが、できれば長くても20分と決め、次へ進むことが重要です。
パラグラフリーディング
IELTSのリーディングは、とにかく時間との闘いです。全く違うトピックの専門的な長文を読み、理解し、そして問題に正確に答えなければならないからです。
長文を短時間で読解するテクニックとして「パラグラフリーディング」をご紹介したいと思います。
パラグラフリーディングとは「パラグラフ(段落)ごとの要点を意識しながら、読み進めていく方法」です。「スキムリーディング(さっと読むこと)」と混同されがちですが、全く違うので要注意です。
さて、パラグラフリーディングのやり方ですが、問題文を読み進める際、以下のことに集中してみてください。
1、 パラグラフの最初の文と結論の文章を意識的にていねいに読む。
最初の文章もしくは、パラグラフの導入にあたる文章をしっかり読み、このパラグラフは何について書こうとしているのかを理解しましょう。そして、パラグラフの最後、もしくは後半にある「結論、まとめ」の文章を探しましょう。
2、 問題文に出てくる接続しに注目し「However、But(しかし)」 などの逆接や「Therefore, Thus(ゆえに)」などの結論を言うときに使う接続詞があった場合は一層注意深く読み進めることが大切です。
このふたつを実践することで、パラグラフごとの要点を理解しながら読み進めることで効率よく長文を読むことができるようになるでしょう。
全ての文章は読まない
リーディングは3つの長文を読み、それぞれの文章につき13-14問の質問に答え正答ごとに1点ずつ加点されてく試験です。
しかし、全体で約2700単語にも及ぶ3つの長文の一語一句すべてを理解する必要は全くありません。つまり問題に正確に答えさえすれば高得点につながるのです。
限られた時間で取り組まなければいけないリーディングの対策として「問題文全部を理解しなくてもよい」ということもぜひ覚えておきましょう!
慣れないうちはあえて「飛ばし読み」をしようとする必要はありません。「わからない単語、意味の分からないフレーズがあっても気にしない」程度の心意気でよいと思います。
そして、ILETSのリーディングの問題形式に慣れてきたら、まずは問題を読みましょう。
そうすることで、事前に長い問題文の何を理解しなければいけないのかわかってから、長文を読むことができるので、そのときには本文全部をあえて読む必要がなく、必要のない箇所は軽く飛ばしながら読むことで時間節約につながります。
IELTSのリーディングスコアを上げるには何が必要か?
IELTSのリーディングの勉強方法を紹介する前に、まずはIELTSのリーディンスコアを上げるにはどんなスキルが必要かを明確にしておきましょう。
単語力
基礎的な英文を読むことができる単語力に加えて、IELTSのリーディングの問題はアカデミック(学術的な)ものが多いです。そのために、アカデミック関連の単語力が必要となります。
単語力のつけ方は、後ほど詳しく説明します。
読解力
英文の意味を理解する能力が必要です。英文法の理解や、いかに設問で求められている回答を英文から読み解く能力が必要となります。
速読力
IELTSのリーディングでは、速読力があればあるほどスコアは上がります。速読にはスキャニングやスキミングといったスキルが役に立ちます。
詳しくは後ほど説明させて頂きます。
IELTSのリーディング勉強方法
IELTSの単語力をつける
長文読解においては、知っている単語が多ければ多いほど有利となります。これはIELTSのリーディング対策にも言えることです。
気を付けなければいけないのは、IELTSのリーディングではアカデミック・イングリッシュという日常ではあまり使用しない学術的な単語も出題されます。
つまり、日本の大学入試で購入した単語帳に載っている単語だけでは、どうしても語彙数が不足してしまいます。
そこでおすすめしたいのが、IELTS対策用の単語集です。
お時間があるときは、まずこちらで紹介しているIELTS用の単語集で語彙力をしっかりとつけておきましょう。
IELTS単語集スコアアップに必須な5つの本と対策方法まとめ
IETLSの回答時間を把握する
IELTSのリーディングセクションでは、60分間に40問に対して回答をしなければなりません。
90秒に対して1問のペースで回答をする計算になります。(これは設問を読む時間を除いての時間です)
語数でいうと、1時間に3,000語ほどの英単語を読む必要があります。
このスピードで回答していくには、答えがすぐに分からない問題はスキップして、次の設問に進む必要があります。時間が余ったら分からなかった設問に戻ってきましょう。
IELTS文章の難易度の流れを知る
通常、IELTSのリーディングの文章は簡単な文章から始まり、設問が進むにつれて難しくなる傾向があります。
後ろの方に問題が難しくなっても平常心を保ちましょう。そういう流れになっていることを事前に知っておく事が大事です。
IELTSでは簡単な問題から解く
簡単なリーディングの文章から始まるため、正答率も始めの問題の方が高くなる傾向があります。
高得点を狙うためには、簡単な設問は絶対間違えないようにしましょう。
IELTSの設問と回答の形式を知る
IELTSのリーディングでは、全ての設問と回答は同じ形式になっています。
設問を答えを探すときは、この形式を理解して、誤解答を防ぎましょう。
IELTSのリーディングは設問の意味を理解する
IELTSのリーディングの設問はよく文章の情報がパラフレーズ(言い換え)されています。
正しい答えを探すときは、「単語」で探すのではなく、「意味」で探しましょう。同じ単語で探すとひっかけに合ってしまうときもあります。
質問から読むか解答から読むのがいいか?
文章を先に読んで質問を読む方が良いと言う人もいれば、質問を読んでから文書を読んだ方がいいという人もいます。
これは自分がIELTSのリーディングを練習する時に両方試して、どちらが自分にとって効率がいいのか判断しましょう。
スキミングとスキャミングのやり方を学ぶ
スキミングとは?
読書においての速読テクニックの一つです。日本語では、「斜め読み」と訳されることがあります。
IELTSのリーディングにおいて、全ての文章を1語ずつ読んでいると必ず時間が足りなくなります。
そんな時に必要なのが、このスキミングというスキルです。全体の文章を斜め読みすることで、文章の概要を知り、下記に紹介するスキミングで必要な情報を探すのがセオリーです。
スキャミングとは?
大量の情報から特定の情報を読み取る速読のテクニックです。IELTSのリーディングの設問を読むと、どのような情報が解答に必要かが分かります。
その情報が文章のどこにあるかを文章の最初から最後まで読んでいては時間が足りなくなります。そこで、スキミングのテクニックを使い、どこに欲しい情報があるかを探します。
スキミングとスキャニングのテクニックを文章で説明するのが難しいので、Yotubeから動画を参照させて頂きました。
この動画では、スキミングとスキャニングについての具体的なやり方が紹介されているので、ぜひ一度みて下さい。
パラグラフリーディングで要約
英語の文章を読むコツは、パラグラフ毎に内容を理解することです。
特に、パラグラフの1つ目の文章はトピックセンテンスと呼ばれ、パラグラフの内容を1つの文章で要約しています。つまり、このトピックセンテンスだけを読んでいくことで、ある程度長文の内容を把握することが出来るんです。
ただし、トピックセンテンスに話の転換を示唆する接続詞(But, However, Thoughなど)がある時は、トピックセンテンス以降も読まないと話の内容が理解できませんので注意を。
IELTSのリーディングのおすすめ参考書
IELTS公式問題集
Cambridge IELTS 12 Academic Student’s Book
IELTSの公式問題集は必ず取得しておいた方がいいでしょう。IELTSを受験された中には、この問題集だけで必要なIELTSスコアが取得できたとという方もおられました。
Amazonから購入できますが、全世界のIELTS受験者から支持されている本なので、在庫がなくなりやすいです。Amazonで在庫を見つけたら早めに買っておいた方がいいでしょう。
Cambridge IELTS 11 Academic Student’s Book with Answers with Audio
Cambridge IELTS 11 Academic Student’s Book with Answers with Audio
上記で紹介したケンブリッジのIELTS公式問題集の1つ前のバージョンです。
リスニング用の音声ダウンロードのコードに不備があるようなレビューがAmazonにありますが、新品を購入しておけば基本は問題ありません。
ただ、海外で出版された本なので、何か不備があっても対応時間はかかることはあらかじめ知っておきましょう。
Reading for IELTS
Reading for IELTSは有名なCollinsから出版されているIELTSのリーディング対策ができる本です。
どのような戦略を持ってIELTSのリーディングセクションを攻略していけばよいかを勉強することがこの本でできます。
パーフェクト攻略IELTSリーディング 改訂版
パーフェクト攻略IELTSリーディング 改訂版は日本語でIELTSのリーディング対策ができる本です。
数年前まではIELTS対策をするには英文で書かれた参考書を購入する必要がありましたが、昨今はIELTSの受験者数が日本でも増加傾向にあるので、日本語対応の参考書が増えてきました。
こちらの本は、TOEFL対策の学校で有名なトーフルゼミナールが出版しているIELTSのリーディング対策本です。
トーフルゼミナールの豊富な知識が詰まった本となっているので、IELTSのリーディング本を持っていない方は、まずこちらの本からはじめてはいかがでしょうか?
まとめ
IELTSリーディング勉強方法7選は如何でしたか?日本人はリーディングが得意だと言われていますが、IELTSのリーディング対策はしっかり準備しておかないと、自分の欲しいスコアに到達できないでしょう。
IELTリーディング対策と勉強方法に役立つ記事はこちら
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